ゼツェッシオン Secession

Secessionとはウィーン分離派という、 1897年に画家グスタフ・クリムトを中心に結成された芸術家のグループのことです。

分離派会館は、そのウィーン分離派の展示施設で、建築家ヨゼフ・マリア・オルブリッヒの設計により、1897年から1898年にかけて建設されました。

白亜で直線基調の建築に、金色を効果的に用いて動植物をモチーフとした彫刻が施されています。正面上部にはキャベツのような月桂樹のドームがあります。

ウィーン市から寄贈された土地に、哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの父である、実業家のカール・ウィトゲンシュタインの支援により建設されたそうです。

現在は種々の展示会場として用いられているほか、グスタフ・クリムトの大作『ベートーヴェン・フリーズ』(Beethoven Frieze)などが常設展示されています。

今回はそのベートーヴェン・フリーズを見に行ったのでご紹介します。

幸福への憧れ
敵対する力
歓喜の歌

それぞれの絵に対する解説は動画でどうぞ!

そして補足ですが、オーストリアの50セント硬貨には、分離派会館が描かれています。

シュテファン大聖堂 Stephansdom

シュテファン大聖堂は、ウィーンのシンボルです。

この聖堂を含むウィーン歴史地区は2001年にユネスコの世界遺産に登録されました。

モーツァルトの結婚式や葬儀が行われた聖堂としても知られています。

美しいデザインのモザイク屋根が特徴です。この屋根は、23万枚ものタイルで作られているそうです。

この大聖堂、外観はゴシック様式で、内部の祭壇はバロック様式になっています。

とても印象的な柱です。

晩年のモーツァルトが副楽長に就任していたことがあり、楽長はウィーンの音楽界で高い地位にあったそうです。

2階部分にあったRiesenorgelの修復のため、鍵盤部分が1階に置かれていました。

125のレジスター、圧巻です。

2020年には修復されたオルガンがこの大聖堂で鳴り響くはずです。

シュテファン大聖堂 (Stephansdom)
Stephansplatz 3, 1010 Wien, Austria
Uバーン Stephansplatz駅下車すぐ

http://www.stephanskirche.at/

ウィーンの老舗カフェで朝食

滞在1日目はウィーンで1日フリーだったので、ウィーンの伝統的なカフェである「ラントマン」(Cafe Landtmann)に行って朝カフェをしました。

作曲家のグスタフ・マーラー、女優のマレーネ・ディートリッヒなども常連だったそうです。

このカフェは今は東京の青山に国外1号店があります。

しかし、やはりウィーンで、このテラスから市庁舎やトラムを眺めながら食べる朝食は最高です!…がこの日は途中からあいにくの雨だったので、室内でいただくことに。

室内も雰囲気があって素敵で、ゆったりした気分で過ごせます。

私はここのKipferl(キプフェル)というパンが好きで、ここに来るときは(と言っても高級なので滅多に来ませんが)いつも”Kipferl Frühstück”という朝食のセットをオーダーします。(Frühstückはドイツ語で朝食を意味します)

Kipferlというのは三日月という意味なのですが、クロワッサンとは全く別物で、パイ生地のサクッとした食感がありません。バターと小麦のリッチな香りがあり、とてもおいしいです。日本でも出回ってくれないかな。

この画像の真ん中にあるのがキプフェル(Kipferl)です。

この画像では友人がオーダーした朝食も写り込んでいますので、テーブルがいっぱいいっぱいですが、このKipferl Frühstückの内容は以下の通りです。

1 ofenfrisches Landtmann Briochekipferl
1 Portion österreichische Butter
1 Glas hausgemachte Marmelade oder Stauds Honig
1/8 l frischer Orangensaft

キプフェル、バター、自家製ジャム又はハチミツ、オレンジジュースといったラインナップ。つまり、画像の手前側全てです。

メニューを見たら、これだけ?と思われるかもしれませんが、このKipferl1つで結構お腹いっぱいになります。

これで7,70ユーロ(2019年現在)。だいたい960円くらいです。そこにさらにとても素敵な愛想の良いウェイターさんにチップを払うので1,000円は超えてきます。しかし、場所代ととても気持ちの良い対応とおいしいパンならその価値はあると思います。

ちなみに、手前に見えるコーヒーは別料金です。

このコーヒーはWiener Melangeというコーヒーで、エスプレッソにミルクを加え、その上からミルクの泡を乗せたものです。

日本語では「メランジェ」とカタカナ表記しますが、これはフランス語なので、いくらメランジェと発音良く話しても通じません。「メロンジュ」なら通じます。

このMelange、なんとラントマンでは5,70ユーロします!(2019年現在)結構高いです。。他のカフェならもう少し安いので、試してみる目的であれば、他のカフェで飲むことをお勧めします。

ウィーンの伝統的なカフェで朝食をお考えであれば、是非一度ラントマンに足を運んでみてください。

Cafe Landtmann

Universitätsring 4, A-1010 Wien

https://www.landtmann.at/de/cafe-landtmann.html

Finnairでウィーンへ

17日間のヨーロッパ滞在を終えて帰国しました。

今回は前にブログでご紹介した”VRK labo“のプロジェクトのための渡欧でしたが、買い物や観光もバッチリしちゃいました。

私がオーストリアに行く際は必ずフィンエアーを使っています。

というのも、フィンエアーはヨーロッパまで最短時間で行けると言われており、日本とヘルシンキ間の平均所要時間が9時間30分と、他の航空便よりも短いためです。帰国便ならフィンランドから9時間で着くことも多いです。今回の帰国便も予定到着時刻よりも50分も早く日本に着きました。

そして今まで20回以上フィンエアーを使いましたが、一度も遅れやロストバゲージを経験していません。さすがフィンエアー!

そして毎回お世話になるのが”エコノミーコンフォート”。エコノミークラスにも関わらず、長距離を快適に過ごせます。

フィンエアーのエコノミーコンフォートの特徴は次の通り。(公式サイトより)


・8~13cm広いレッグルーム
・座席は、エコノミークラスの前方4列または5列に配置されます(機種によって異なります)。
・使い心地のよいヘッドレスト(A350を除く)
・ファーストクラスのお客様とご一緒に搭乗/降機
・長距離便のみ:ノイズキャンセリングヘッドホン
・長距離便のみ:パーソナルアメニティキット(マリメッコの「キヴェット」模様のコットンバッグに耳栓、アイマスク、靴下、歯ブラシと練り歯磨きをご用意)
・Wi-Fi1時間無料(ワイドボディー機)


プラス70ユーロ前後で快適にフィンランドまで飛ぶことができます。

私はエコノミーコンフォートのサービスが始まった時からずっとこの席を利用していますが、一度これに乗ると普通のエコノミークラスでは飛べません。


15:00(フィンランド現地時間)にヘルシンキのヴァンター空港に到着しました。

数年前から、ここの空港には日本語表示もたくさん見られ、日本人スタッフも数人いるので、英語に自信のない方や初めてヨーロッパに行く方などにはとても使いやすい空港だと思います。

2時間のトランジットを経てウィーンへ約2時間半のフライトです。

注意したいのが、フィンランドとオーストリアでは時差が1時間あります。なので、航空券には例えばヘルシンキ17:00発、ウィーン18:30着と書かれていても、実際のフライト時間は2時間半になります。


ウィーンに18:30に着き、空港内のAnker(パン屋)とSpar(スーパー)で夜ご飯や飲み物を調達し、アパートに向かいます。

私のお気に入りのパン屋さん
長時間、土日祝日も開いているのが嬉しい空港のSpar。

ヨーロッパまでスムーズに行けるフィンエアーを、皆様もヨーロッパに行く際には一度利用して見てください。

今回の17日間のヨーロッパ滞在についてこれから徐々にレポートしたいと思います。

Janoska Ensemble

右からフランティシェク・ヤーノシュカ(ピアノ)、ローマン・ヤーノシュカ(ヴァイオリン)、オンドレイ・ヤーノシュカ(ヴァイオリン)、ユリウス・ダルファス(コントラバス)

ヤーノシュカ・アンサンブルは、ブラチスラヴァ出身で現在ウィーン在住のヤーノシュカ兄弟(オンドレイ、ローマン、フランティシェク)そして義理の兄弟のユリウス・ダルファスによって結成されたグループです。

スロヴァキア共和国の首都ブラチスラヴァは、1000年の長きに渡ってハンガリー王国の支配下にあったため、ハンガリー系の姓も多いようで、このヤーノシュカという名もハンガリー由来となります。また、義兄弟のコントラバスのダルファスはオーストリア出身ですが、ハンガリー系です。

そうした背景もあってか、メンバーはハンガリーの人気グループ「ラカトシュ・アンサンブル」でも演奏していたほか、ウィーンのアンサンブル、「ザ・フィルハーモニックス」でも活躍していました。

ピアノ担当のフランティシェクは、国際リスト・コンクールで優勝経験のあるピアニストで、アレンジを担当しています。クラシック作品などに様々な音楽ジャンルの要素を加え、面白い音楽に仕上げています。

私が彼らの活動を知ったのは、ゲオルク・ブラインシュミットというオーストリアのベーシストのライブに行った時でした。

ブラインシュミットはヴァイオリンのローマンとピアノのフランティシェクと共にBreins Cafeというプロジェクトを行なっているのですが、Breins Cafeとムノツィルブラスに所属するトランペットのトーマス・ガンシュが出るライブに行き、そこで彼らの演奏に圧倒されたのを覚えています。

もう心から音楽を楽しんでますよね!

オーストリアと聞けば、モーツァルトやシュトラウス、ウィーンフィルなどクラシックのことを想像する方も多いと思いますが、このような音楽もものすごく盛んです。以前ご紹介したバルトロメイ・ビットマンもその1つです。

3月15日からあるプロジェクトでオーストリアに行きますが、20日にグラーツであるバルトロメイ・ビットマンのライブ、24日にキッツエーであるヤーノシュカアンサンブルのライブにも行く予定なので、またレポートします!

BartolomeyBittmann

バルトロメイ・ビットマンと読みます。

今イチオシのストリングスデュオ。オーストリア出身のチェリスト、マティアス・バルトロメイとバイオリニスト、クレメンス・ビットマンが奏でるグルーブは一度聴いたら病み付きになります。

3年前、ウィーンに住んでいた時に、暇な時間ができたのでフラっと友達と行ったPorgy & Bessというジャズクラブで、偶然この2人の演奏を聴きました。

全身で奏でる、変拍子満載の疾走感溢れる、ジャズともロックともなんともジャンルをつけられない彼らの音楽に釘付けになりました。

2人のことをサクッと紹介します。

Matthias Bartolomey – マティアス・バルトロメイ

オーストリアのウィーン出身。7歳よりウィーン・フィルの首席チェロ奏者であったお父さんにチェロを習い始めます。ザルツブルグでクレメンス・ハーゲンに師事した後、ウィーン室内管弦楽団やザルツブルグ・モーツァルテウム大学などでソリストをつとめ、ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フィル・ハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ヨーロッパ管弦楽団、マーラー室内管弦楽団のメンバーとして活躍します。そして2010年からはアーノンクール率いるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスにソロ・チェリストとして参加しています。私の大好きなベーシスト、Georg Breinschmidのプロジェクトにも参加しています。Breinschmid氏についてはまたご紹介します!

Klemens Bittmann – クレメンス・ビットマン

オーストリアのグラーツ出身。グラーツの音楽芸術大学でクラシックを学ぶとともに、パリのディディエ・ロックウッドの音楽院でジャズを学びます。フランスから帰国後、BeefolkやFolkmilchというプロジェクトを開始し、ソロアーティストとしても実績を積んできました。Folksmilch、なかなかコミカルな感じです!オーストリアの面白系金管アンサンブル、Mnozil Brassのようなテイストです。Mnozilはよく来日しているのでご存知の方も多いと思いますが、これもまたご紹介します。

3月は以前お知らせした、Underwater Projectの制作のために2週間強オーストリアに滞在します。その時に、グラーツでのBartolomeyBittmannのコンサートも観に行きますので、またその様子もレポートします。

オーストリアはクラシックミュージシャンだけじゃなくて、本当に魅力的なアーティストがたくさんいます。オーストリアに旅行に行く際には是非、クラシックだけでなく、このような音楽も楽しんで行ってください!